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アル・シャバブ(, Al-Shabaab, Ash-Shabaab)は、ソマリア南部を中心に活動するイスラーム勢力。2012年現在、ソマリアで最も有力なイスラーム勢力であり、ソマリア南部で最も支配地域が広い勢力でもある。ソマリア暫定連邦政府とそれを支援するエチオピア、アメリカ合衆国、アフリカ連合などと対立している。ソマリア南部の都市キスマヨを支配するヒズブル・イスラム、アルカーイダ、エリトリアなどと交流があるとされる。一部日本語メディアでは、「アッシャバーブ」と表記されている。 「シャバーブ」は「若さ/青年」を意味する語で、ヒズブ(党)を付けてヒズブル・シャバーブ(Hizbul Shabaab)と名乗ったり〔Washington’s Self-Defeating Somalia Policy Matt Bryden, CSIS Policy Forum〕、「2つの移民団の土地の民衆抵抗運動」(Popular Resistance Movement in the Land of the Two Migrations, PRM)と名乗ることもある。 == 組織の概要 == アル・シャバブは元はイスラム法廷会議(ICU)の若手強硬派の集まりで、アメリカなどではICUの過激派が分裂したものとみなされている。しかし、ICUとアル・シャバブの関係はそれほど明確なものではない。アル・シャバブはICUがまだ健在の2004年の半ばに結成され〔Former Members of Radical Somali Group Give Details of Their Group 〕、「イスラーム教の敵」と戦う戦士が集まってできたものとされる。現在ではアメリカ合衆国国務省から国務省認定外国テロ集団に指定されている〔 〕。ノルウェー警察治安部隊やスウェーデン治安局からもテロ集団とされている。 イスラーム教に基づく法体系シャリーアを第一の行動原則としている。例えば罪に対する罰が厳格であり、2008年10月には姦通を行ったとして13歳の少女が石打刑で処刑されたと伝えられている〔Press Release: Condemnation of Stoning to Death of Asha Ibrahim Dhuhulow 、2008年10月29日付、2009年6月27日閲覧〕。(この少女は3人の男にレイプされた被害者であるとする報道もある〔guardian.co.uk Rape victim, 13, stoned to death in Somalia 〕。)また、2009年6月22日には、携帯電話を盗んだ罰として、若者4人の手足を片側ずつ切り落とすとする判決が出されたと報じられている〔窃盗犯に手足切断の判決 ソマリアのイスラム組織 、2009年6月23日付、2009年6月27日閲覧〕。また、海賊行為にも批判的であり、2008年11月にハラデレ沖で起きた大型タンカーに対する身代金要求事件に関して、死刑に相当する罪だとの声明を発表している〔AFP BB News ソマリアのイスラム武装勢力「シャバブ」、海賊にタンカー解放を要求 〕。ただしソマリア暫定連邦政府は、アル・シャバブは海賊から武器や身代金の分け前を要求していると伝えている〔OPRF 海洋安全保障情報月報(PDF) 、2008年10月号、2009年6月27日閲覧〕。 また、ソマリア国外のソマリ族居住地域を含めた統一運動を呼びかけている〔AFP BB News ソマリランドとプントランド、大ソマリア掲げるイスラム系勢力の標的に 〕。ただしイスラーム信仰で団結している組織とも言えず、ソマリ族の複雑な部族間関係の影響もあると言われている。2009年1月にソマリア中南部からエチオピア軍が撤退したことにより、その支配地域を一気に広げたが、これにより闘争目標が失われて分裂する可能性も指摘されている〔Fuji Sankei Business i. 安定取り戻せるか、ソマリア暫定政府 反対勢力への対処カギ 〕。 アル・シャバブのメンバー、とりわけ幹部には非ソマリア出身の外国人が入っていると言われており〔The rise of the Shabab - The Economist Dec 18th 2008 〕、ペルシャ湾岸諸国から来た者が多いと見られる。かつてのソマリア人によるイスラム勢力の活動と異なり、アル・シャバブは自爆攻撃を多用しており、これが外国からのメンバーの影響によるものとされている〔Suicide bombs kill 22 in northern Somalia, UN hit 〕 〔Al- Shabaab led by "dozens of foreign jihadists, most from Arab nations" 〕。国連の2006年の報告書によると、イスラーム過激派の主な支援者は、イラン、リビア、エジプト、ペルシャ湾岸地域出身と見られている。特にエジプトはナイル川の扱いについて上流のエチオピアと対立関係にあり、ソマリア暫定連邦政府を支援するエチオピアの弱体化を狙っているものとみられる〔Egypt and the Hydro-Politics of the Blue Nile River 〕〔Nile River Politics: Who Receives Water? 〕。報道でも、アル・シャバブの中心メンバーがエジプトおよびアラブ出身のジハード戦士であるとされることが多く、彼らがソマリ族に最新兵器と自爆攻撃の訓練をしていると伝えている〔Jihadists from Arab nations and Egyptians 〕。 ソマリア国外のソマリア人でアル・シャバブを支援する人も多い。その理由として、ソマリア南部をイスラム法廷会議が支配していた時期には治安が安定しておりそれに共鳴するというものだったり、単にアル・シャバブの実態を知らなかったりといったことが挙げられている〔JanjanNews ノルウエー:テロリストか自由の戦士か 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アル・シャバブ (ソマリア)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Al-Shabaab (militant group) 」があります。 スポンサード リンク
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